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映像が始まるとそこには訓練室に入った秋水。
担当者の青葉、そして数名の研究員がいた。
「師団長~、今日から新しい相手って聞いたんだけど本当?」
秋水が青葉に話しかけている。
「……あぁ、そうだよ」
しかし青葉は浮かない顔だ。
「そっかそっか♪まぁどんな奴でも倒してやるさ♪」
「……では秋水。これより訓練を開始する…」
青葉が合図した瞬間、訓練室が暗くなり秋水の目の前に一体の人影が現われた。
「……!!?…師団長…どういうことです…」
「……………」
「……なんで…なんで相手があいつなんですか…」
秋水はその場に崩れ落ちた。
その映像を見ていた梓は驚愕する。
秋水の目の前に立っていた相手はあの『光景』だったからだ。
「…秋水、あれの見た目は光景だが実際はデータにすぎないぞ」
青葉は秋水に向かって言った。
「データだと…?
データも糞もあるか!!
俺からしたらあれは何処からどう見ても『光景』なんだ!!!
……光景なんだよ…」
秋水の声は怒号から涙声に変わってゆく。
「…辛いのはわかる。
しかし何を言おうとアレはデータだ。
その証拠にあの光景はお前を敵と見なしているぞ…」
青葉の言葉に秋水はハッとして顔をあげた。
データの光景を見ると殺気がビシビシと伝わってくる。
秋水はゆっくりと立ち上がった。
「……訓練開始」
合図と共に光景が襲いかかってくる。
「……うあぁぁぁぁぁあ!!!!」
秋水は蒼牙を振りかざし光景に斬りかかっていった。
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