第十章 目的

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話しは半年前の秋水が薬の激痛から開放された日にさかのぼる。 眠りから目覚め北上に呼び出された秋水はこれからの目的を告げられた。 「おはよう秋水君。 これで君が衰弱死する可能性はなくなった。 だがね、今度は朧に乗っとられて死ぬ可能性が出てきたんだよ」 秋水は地獄の痛みに耐え死から逃れたと思った矢先にこれを告げられついにキレた。 「はぁ!?死なないんじゃなかったのかよ!! 嘘をついたのか!?」 秋水はもはや殴りかかってきそうな勢いだ。 「だからこれから言うことをよく聞いて完遂させなさい。 まず君には半年の間訓練を受け蒼牙の力と朧の力を完全にコントロールしてもらう。 そして…だ。 それが終わったら日本の何処かにある光景の魂を探しなさい。 そして光景の魂を蒼牙に戻すのじゃ。 そうすれば後は光景が君に巣くう朧を浄化してくれるじゃろうて」 秋水はこの話しを呆然と聞いていた。
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