23人が本棚に入れています
本棚に追加
最初に事件が起こったのは、中学校に入ってすぐの頃だった。
両親が死んでいた。
俺の部屋で…
ワケがわからなかった…だが、手には首を絞めたであろう感触が残っていた…
間違いなく僕の仕業だった…
だが記憶はない…
なのに、何故か僕は冷静だった…
処理法を思いついたのもこの時だ。
いなくなった事を隠すのには少し苦労した。
1日考え続け、結局は失踪という手を思いついた。父と母の仕事先や知り合いに電話。そして一言
「どこに行ったか知りませんか?」
皆の答えは決まっていた。当然だ…
父と母は庭にいるのだから…
そして警察やらが来て色々聞かれた。
聞かれただけ…
それだけ…
どうやら、失踪というだけでは本気で捜査をしないらしい。幸いだ。
そして僕の悲劇の子生活が始まった。
慣れれば楽だ。むしろ親がいない生活は以前より快適だ。
こうして、昼寝をしてても何の邪魔も入らないのだから。
最初のコメントを投稿しよう!