第7章 再び

7/9
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
あたし達はたくさんの話をしました。 お互いの近況, 昔話, 勇樹が死んだと思った話…   ひとしきり話し終わると,勇樹は 『話し方とか考え方とか,前より大人になったね…』 と言いました。 あたしが恥ずかしくて黙ってると, 『照れてるでしょ?そういうところは前と変わってないね。』 と笑っていました。 違うよー! と騒いでいると,勇樹がなだめながら, 『今まで連絡しなくてごめん…自分の中で色々悩んだんだ。 お前が許してくれるなら,また会いたいと思ってるから。』 と,真剣な話をしてきました。 あたしは少し戸惑いながら, 「…うん」 と答えました。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!