第2章 告白

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勇樹とのメールは楽しくて,いつも優しい勇樹の言葉が大好きだった。 ある日 あたしがマブのモナと遊んでいた時に休憩中の勇樹からメールが来た。 『仕事終わったら電話するから!!』 あたしは嬉しくて着信が来るのが待ち遠しかった。 そして夜。 勇樹からの着信。 あたしは少しだけ緊張しながら電話に出た。 勇樹の声は想像していた声より少し高かった。 あたしは今だに元彼の少し鼻にかかった低くて穏やかな声が大好きだから,少しだけがっかりした。 その日はモナに電話を替わったりしながら3時間くらい電話をしたけど,ちょっと理屈っぽい勇樹の話を聞いてばかりで退屈だった。 電話を切った時,モナの 「他にも男は居るよ。まだ好きになったわけじゃないんだから。」 という言葉を聞いて 「でも…。」 と言った自分にびっくりした。 きっとあたしは勇樹を好きになり始めてたんだ。
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