トントン

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「流…麗…か…?」 「そうです!早く起きろ!」 日常…それは当たり前のものであり…失いやすいもの…。 しかも失うときは突然にかつ必然にくる。 ここにもあと少しでなくすであろう男女がいる。 その男女は何も知らずに当たり前の日常を生きていた。 男の名は寵黎明(るとれいめい)。 顔立ちの整っており身長の高い、いわゆる美男子だ。 女の名は宝生流麗(ほうしょうるり)。 こちらも顔立ちの整っている、いわゆる美女だ。 今この男女は日常から非日常に抜け出す朝を迎えていた。 「早く起きないと会社に遅れちゃうよ!」 「わかってるよ…」 流麗があまりにも口煩いので黎明はしぶしぶ起き上がった。
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