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「はぁ…」
黎明は深いため息を吐いた。
「あと…何時間で着くんだ…?」
「知らない……ここ…どこだろ…?」
流麗は首をかしげた。
「はぁぁ…」
黎明は先程よりさらに深いため息を吐いた。
「とりあえず…宿を探すか…?」
黎明が流麗の顔を覗き込む。
「…うん」
流麗は申し訳なさそうに答えた。
当初は50kmほど離れた遊園地に行く予定だったのだが、流麗にナビを任しているとどういう訳か全く見慣れない山奥に辿り着いてしまったのだ。
これには黎明も驚くことしか出来なかった。
自宅から遊園地までは高速道路ですぐに行けるはずなのだが…。
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