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まぁ、まずこういう時は落ち着く事が大切だ。
しかし、先程から俺の手はかなり汗ばんできている。足もガクガクきているときたもんだ。
…落ち着けた後は状況整理だ。
・変なヤツがいる
・俺とソイツはさっきまで仲良く裸でベッドインしていた(おっと誤解を招く文章になっちまった)
・ソイツは俺を先輩と呼ぶ。
・俺はソイツを知らない
………状況整理ができた所で…ってしてない。整理できてない。てか落ち着いてもない。
「ふ、ふふふふふ……!」
日本人はどうしたら良いか解らないような状況の時、必殺技ジャパニーズスマイルを発動出来るのだ。
俺も日本人だ。よって、例外なく口から自然に笑みが零れてくる。
……今回の俺のソレは一般的なモノよりだいぶ気持ち悪いのだが。
「ゆ、ゆいき?」
「先輩?」
兄貴と不審者、二人が俺を訝しげな顔で見てくる。
(……チキショー、誰のせいだと思ってンだ!!)
なんだが今度は霧消にイライラしてきた。
しかし、ここで不審者を殴って怒らせてしまったらそれこそ生命の危機だ。
(一体どうしたものか……!)
軽く振り上げた拳を怒りを鎮めつつゆっくりと下ろし、俺は頭をひねった。
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