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  コンビニに着いた。   普通のコンビニだ。   「お酒と煙草ください。」     因みに僕は未成年だ。          「なんだ律。また憑かれたのか。」         つんつん立った白い髪。   深い深い緑色の瞳。   そして垂れ目。       この人は弥彦さん。     幽霊が見える…どころじゃない。見える。祓える。呼び出せる。 俗にいう霊能者だ。       一年前、ちょっとした事があって知り合った。     無愛想で、いっつもやる気なさそうだけど、本当は優しい人だ。           「まぁ…そんなとこです。ビールがいいって言ってました。あとおつまみも。」    
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