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「雨音」
風過ぎたグランドの
にぎやかさを
忘れた時間の中に
そっと囁く
うちに帰りたくない
ずっとこのままでいい
傷は立ち直らないの
始まりはこれからだから
夕暮れは金色に光る
あなたは僕の耳に
優しく語りかける
夜が明けて
目が覚めて
また風になったら許してね…
ほんの小さな輝きのかけら
手ですくいながら
そう思った
僕にとって君は
儚くも愛しい存在
憂鬱を導いてくれるから…
だからその雨音よ
いつまでも消えないで…
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