染みを持つ少年

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「とりあえず…。」   そういって間を置いてからつづける。   「彼の名は‘輪廻 隼’。」   「リンネ ハジメ…。」   「この計画を進めるには彼を始め、あと三人集まらなくてはならない。」   「まずは彼を見つけだすことだ。彼を見つけねば計画は始まらん。」   「了解。」   SENは立ち上がると部屋のドアに手をかける。   「SEN。」   「大丈夫よ、失敗しないわ。それに…。」   SENは写真をちらっと見て呟く。   「彼に興味が湧いたから。」   クスッと笑うと扉を開きでていった。   「興味が…湧いた……か…クスッ」   Iは新しい赤ワインを開けるとグラスに注ぐ。 長い指で器用に持つと   「計画の成功に乾杯…。」
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