窓際。

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まぁ、仕方ないか… もとはと言えばアタシのせいだし… 居眠りする元をそのままにしてアタシは問題を解き続けた。 「きゃっ!!」 しばらくして、背中に違和感を感じてアタシは小さく悲鳴を上げた。 振り返るとシャープペンの先で元がアタシの背中を突いている。 「起きたの?」 「うん、悪い。寝てた…」 欠伸をしながらうんと大きく背伸びをする。 「寝てていいよ?アタシやるから写して」 すぐに前を向き直して続きに取り掛かる。 なのに背中にはまた、シャープペンの先が当たってそれがスルスルと動いた。 背中に文字を書いているらしい。 アタシは背中に神経を集中させて読み取る事にした。 …ん? 「バ……カ…………バカァ!?」 書かれた文字に気が付いてまた振り返る。 アタシの顔を見て 成功した、と言わんばかりに元がニヤリと笑う。 「じゃあ次はー…」 元の声に反射的に前に向き直る。 なんだかんだアタシは元の遊びに付き合う気満々だ。 「…あ…ほ…?」 「アハハハッ」 正解に読み取ったアタシの答えにまた元が笑う。
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