君といる時間

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貴方はアタシを許し過ぎたし アタシは貴方に許し過ぎた 時間が繋ぐモノの結末は 貴方との―――― 一緒に居ると心地良くて 自然だった 会話なんてなくても 特別な何かがなくても ただ、傍にいる それだけ。 空気みたいだ、なんて よく言ったけれど 本当にそれだった。 心の中で 必要としているのは お互い感じていたから 不満なんて無かった 出会った頃のアタシ達は 毎日が楽しくて いつもいつも笑ってた 今は無くしてしまった その、笑顔は 何処へ消えてしまったのかな 今もあの頃も 気持ちは何にも 変わってなんかいないのに くだらない事で笑い合った 小さな事で喧嘩もした たくさん話し合ったし たくさん泣いた 傷付けたり 傷付けられたり 二人の時間は何よりも 充実してて アタシは、 「この人と一生一緒にいたい」 って そう、思った。 渉(ショウ)… 寂しいよ。 一緒にいるのに どうしてこんなに寂しくなるの?
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