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二人過ごした長い時間の
馴れ合いにも似たこの時間の結末は
どうなるの？
どうしたらいいの？
中途半端に
渉の想いに気付いてしまう
どうせならいっそ
『答え』に気付かせて
貴方がアタシといる時間の
その、結末を
聞かせて？
ぼんやりとテレビを見つめる渉
アタシはいつもの様に、
渉の朝ご飯を用意する為
彼よりも30分早く起きて
既にキッチンに立っている。
毎日の日課。
アタシはこの時間を億劫に思った事は無い。
アタシの作ったご飯を食べて
渉が仕事に向かうのを
当たり前だと思っているから。
そしてそれが嬉しい事でもあって、
渉との時間のうちの
大切な時間だと思っているから。
渉は欠伸をしながら煙草に火を点ける。
煙草を吸い終えるまでの間に
テーブルに朝ご飯を並べる。
朝ご飯を食べるとしばらくして
身支度を整えて仕事に出掛ける。
寝起きの渉は特に話さなくて
特別な会話はないけれど
必ず
「いってきます」
だけは忘れた事がない。
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