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……~♪~♪~
「…ん…悠のばか…」
朝…だ。
あたしあのまま眠っちゃったんだ…
――~♪~♪~――
「………っん!?」
着信音に気が付いて、
あたしは飛び起きた。
悠だ!!
『…もしもしっ…!』
『誰がバカだって?』
『…えっ?あたしそんな事言ってな…』
ーツーツー……
切れた…
「しっかり聞こえてんだよ」
切れたはずの電話から、
悠の声が聞こえる
…て、そんな訳が…
「おはよ」
リビングの扉から悠が顔を覗かせて、
ヒラヒラと手を振る。
「…えぇぇっ!!」
「…色気ない声出すなよ、朝から…」
溜め息混じりに呟いて、あたしの足元に腰掛ける。
「なっ、なんで…」
イマイチ状況を飲み込めずにあたしは
目の前にいる悠に
ただただ、驚くばかり。
だって、
昨日だってその前だって
ずっと悠は連絡くれなくて
もうあたしの事なんか好きじゃないんじゃないかって
ずっと、そんな事ばかり
自分で決めたくせに
寂しくて寂しくて仕方無かったのに
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