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「ここです。」
一に連れられ山の入口に来た壱とはる。
山は、まるで人を寄せ付けまいとするような空気を出している。
木々がざわめく。
「この少し奥から伐採することになっていたのですが…。
良くないことが続いたため、ここ数日は誰も足を踏み入れていません。」
そう言い、一は山の奥に続く道を見つめた。
「わかりました。遠野さんはこちらでお待ち下さい。」
一は、壱の言葉に戸惑い「しかし…」と言った。
それに対し、壱は笑顔で返す。
「大丈夫ですよ。それに何があるかわかりませんし。」
壱のこの言葉を聞き、一は壱に従うことにした。
「では、お気をつけ下さい。」
一のこの言葉に返事をし、壱とはるは山へと足を踏み入れた。
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