13人が本棚に入れています
本棚に追加
サナエの協力の甲斐あって、なんとか時計が0時を回る前に宿題をやっつけた。
「ほんとに助かったよ。」
「マジ疲れた~。二度とやらないからね。」
お湯を沸かしながら、部屋中に散乱したお菓子の袋やら、栄養ドリンクの空ビンなんかを片付ける。
「明日どっか遊びにでも行こうか。」
コーヒーをいれながらサナエに言ってみる。
「あんた………熱でもあんの?」
驚いたような表情でこっちを見た。
「あんたから誘ってくるなんて、明日は嵐かもね。」
テレビの天気予報が降水確率が0%だということを告げる。
あまりにタイミングがよかったので二人で笑う。
「………いいよ。」
夜サナエがベッドのなかでそう答えた。そしていつもの質問。
「…………やる?」
「…………やらない。おやすみ。」
「おやすみ。」
最初のコメントを投稿しよう!