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葵「続けるよ。憐は魔法使い」
烈「呪文は? やっぱり『ビビデバビデブー』?」
憐「長いからなぁ。『ハイ』でいいや」
凩「ありがたみも面白味もないね」
烈「現実味はあるよ」
葵「なくていいの」
凪「で。お前は何だよ」
葵「私? 私はあれよ。意地悪な継母。シンデレラを虐めまくるんだぁ」
風「そんなのは許さん!!」
葵「でもそういうストーリーだもん」
烈「また話変えてるんですか?」
葵「えっとねぇ『孤児だったシンデレラは女三人が暮らす家へと引き取られました』」
凪「シンデレラ孤児かよ」
風「…(……アレ?)…」
葵「『継母は実のところ召使いが欲しいだけだったので、シンデレラは召使いとして働きました』」
凩「ここも微妙に違うね」
葵「『毎日毎日意地悪な三人に難癖を付けられたシンデレラは、ある日魔法使いに出会いました』」
烈「泣いてる所に来るんじゃないんだ」
葵「そうだよ。一人で愚痴ってるとこに来るの」
凪「柄悪いな、そのシンデレラ」
葵「凩だから平気。」
凩「平気って……」
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