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「イルカのショーは観るの？」
淕斗が
俺を見上げる。
「そのつもりだよ？」
笑顔で
そう言うと
「まだ時間あるよねっ?!」
ｷﾗｷﾗとした
淕斗の目が
俺に訴えてきた。
「あと一時間くらいあるよ」
そう教えると
「お姉ﾁｬﾝ!」
ｷﾞｭｯ…
呼んだと同時に
淕斗は衣織の
服の裾を掴む。
「な、なに？」
少し驚き
衣織が淕斗を見下げると
「行こっ😃🎵」
屈託のない
純粋な笑顔で
淕斗は衣織を誘った。
「どこへ？」
困惑して
衣織が淕斗に
そう問掛けると
「お魚さんを見に行くのっ🎵」
もう淕斗は
歩き出そうとしていた。
自然と
衣織も引っ張られる。
「ちょっと…!」
歩き出した
淕斗の手を掴んで
「行くから引っ張らないで」
そのまま
建物の中へ消えていった。
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