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正式に離婚した後、一ヶ月も経たないうちに、Kから連絡があった。
『やっぱり俺には、お前と娘が必要だった。戻りたい…。俺がバカだった…。もう一度一緒に…。』
しかし私は、戻る気などなかった。
戻って何が変わると言うのだろうか…。
きっとまた同じことを繰り返すだけ。
それに加え、私はKに最後のチャンスは与えたはずだった。
本当の一人になってよく考えろ、と。
それにも関わらず、勝手なことをして簡単に答えを出したK。
娘の人生を簡単に決めたK。
命を軽んじていたK。
そんなKを、許せるはずがなかった。
信用できるわけがなかった。
私はKにその気持ちを伝え、復縁を断った。
今更気付いてもらっても、もう遅過ぎたんだ…。
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