prologue
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スティーブはベンチに座り、ぼんやりと考えていた。そのブルーの瞳は何も映していない。 俺はここでなにをしているのだろう.....。 冷たい風がコートの襟元をすり抜けていく。 だが奇妙なことにスティーブは寒さのことを感じなかったし考えてもいない。 今考えているのは、あの残酷で不可解なあの事件の事だ。 なにか不思議な塊が胸を圧迫するような感覚だ、妙に息苦しい.....。 そう。始まりは二日前のことだ。
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