噂-ウワサ-②

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授業も終わり昼休み 四人は公園の机の上にナツキの作った弁当を広げた ナツキが毎回弁当を作って、皆が食べる これが四人の日常だった 弁当を口にしながらユウヤが、あの話題をもってきた 「さっきのヒロシの話、本当か?」 「何だ。聞いてたの?」 ナツキが言った 「何だ?ヒロシの話って?」 コウスケは聞いていなかったようだ ナナは一通りコウスケにヒロシの自殺の話をした 「そうだったのか」 コウスケは深刻そうに言う 「別にそんな顔しなくても大丈夫よ。コウスケもかなり迷惑してたじゃん」 ナツキが卵焼きを口に頬張りながら言った 「まぁな。でもなぁ...やっぱ身近な奴が自殺ってなると...」 「あ!思い出した!」 ナナは急に声が大きくなった 「何を?」 三人が同じタイミングで言った 「その自殺したビルの屋上に遺書みたいなのが置いてたんだって!」 「んなの。自殺なら普通じゃん」 ユウヤは期待外れ的な顔をした 「その遺書が問題なの。なんか一言“呪ってやる”って書いてたそうよ。んで、誰か呪われるんじゃかいか!?って噂なの」 三人の箸が止まる 「何か気味悪ぃな」 コウスケが言った 「でも、アイツの大学でもイジメられてたらしいじゃん。俺達には関係ないさ」 だったらいいんだけど... 四人はそう思った いや、思いたかった キーン コーン カーン コーン タイミングよくチャイムがなった 四人の昼休みは、ヒロシの噂の話で終わった
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