第一章

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「んっ¨んんん¨」 意識が朦朧とする中、目を覚まし、ゆっ¨くりと目を開いた。 目を開くと、そこは、真っ暗な闇が広がっていた。 闇は、白い霧で包まれている。 視界は何も見えない¨   「ここは何処ナンダロ¨? 私ハ誰ナンダロウ¨」   ぼーっとしている頭を一生懸命働かせた そして、霧の向こうに、何か見えるかと、目を細めてみた。 何も見えない¨   「誰もイナイノ¨??」   何処を見渡しても、自分以外には誰もいない¨   「誰カ¨タスケテ¨」   立ち上がろうと力を入れた ズキィッ!!   「!?痛ッ」   体中に、全身を打ち付けられた様な痛みが走った  足から体が崩れ落ちた   「イッッ!!イタイ!! 何でイタイノ¨?」   眼が涙で滲んだ 「体が痛い¨どうして??」   「どうして誰もイナイノ¨ どうして独りぼっちナノ¨ ココハ何処なの¨」 「サミシイヨ¨ ダレカ¨」 誰かを求め、闇夜の中、首を精一杯伸ばして探した   しかし、相変わらず、誰もいなかった   独りぼっちだった 孤独と痛みで、涙を流して、声をあげて、泣いた 「¨サミシイ¨」 寂しがりの顔が涙で濡れた そしていつの間にか、深い眠りについていた¨
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!