暗闇のは

日常

　止めて、私をいじめないで。楽しい、暇つぶし？一日に一つ物がなくなるのが楽しいのかな。

　靴はガムがつけられ、ドブに捨てられ落書きされました。机にはカッター、油性インクで落書き帳のようにたくさんの暴言が書かれています。
　お弁当には消しゴムのカス、シャーペンの芯が入っています。悪いときはカッターの刃。

　私には、たくさんの罵声が降り掛かる。見ると薄ら笑いで無視された。臭い、気持ち悪いと言われ避けられる。毎日お風呂に入っても臭い、臭いと言われ続けた。

　黙ってそれを見ている人がいます。先生は何も知らないふりをする。お母さんは私が小さい頃、死んでしまいました。
　お父さんは私のために一日中働いている。相談所はろくなことを言ってくれない。電話相談は状況を知らないくせに知ったかぶりな発言ばかり。

　いくら殴られても蹴られても誰も助けてはくれない。自殺は恐い。高い所なんてとてもじゃないけど行けない、無理。首吊りなんてどうやるんだか。想像したくもない！
　水に顔を入れてもすぐに出してしまう。包丁なんて、刺したら痛い。ありえない。

　勇気をだして自殺サイトを見たけれど、恐くてすぐ止めた。あのサイトの方々は無事死ねたの？私は怖がり、びびり、チキン。だからいじめが起きるんだ。

　誰が悪いんでしょうか。
　いじめられる私、私をいじめる人たち、知らんぷりをする先生、対策のとれない大人、いじめに気付けない親、私を産んでしまった母、神様？

　神様、私はいらない人間ですか。どうして私はこの世に来てしまったの。
　いらないと思われた子はどうすればいいのでしょうか。

　空が好きだった。毎日表情を変える空。雨が好きだった、とめどなく流れる水、水。光が好きだった、全てを照らす光。
　闇も……闇が好き。おかしいのかな、光と闇、正義と悪、昼と夜。

　二つは均衡を保つ。闇は消えろと言いますが、闇があるから光がある。明かりがつけば影ができる。どちからが消えたら均衡が保てなくなる。

　悪が消えたら正義はすることがなくなるでしょう、なまけるでしょう、怠るでしょう。平和への努力を……。

　私は今、いじめをしている人たちに正義の鉄槌を下すんだ。
　私が今からすることは人によっては悪だと思うかもしれない。けれど、見方によって正義は悪になるし、悪は正義になるだろう。