友人の過ちは生きる糧

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ようやく一人で食事が出来るようになったころ。 まだ羽は生えてない。 だが、全身を茶色の甲殻が覆いはじめた初夏の昼。 俺と、友人のブルースは餌を求めて今日も台所を徘徊していた。今、家の住民は旅行に出かけていて不在中。この好機を逃す手はない。 俺はテーブルに転がっていたバナナに食らいついていた。甘い。ジューシー。流石は果物の王様だ。 で、ブルースはというと。 奴は台所のまな板の上に転がっている玉ねぎを発見し、そいつを食べようと走っていた。俺はバナナを食べながらブルースを観察した。
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