親父へ

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お袋は秋田から上京し、マッサージ師の資格をとる為、新宿にある一軒家の二階を借りて生活をしていた。 風呂なしの六畳の下宿。 貧乏だけど夢のある生活だったらしい…     親父は鹿児島出身。 一発大金狙いで東京へ状況。 二種免許とってタクシーの運転手を開始。 当時は景気も良くて稼ぎも良かったらしいじゃん。   誰からも愛され… 優しくて思いやりがあり… 誰からも頼られる人。  『あの人ね。最初は良かったのよね』     かぁちゃんが言ってたよ。       ちなみに俺は九州男児と秋田美人の血統書付きのサラブレット!   肌は色白で、暑いのが苦手。芋焼酎の臭いが駄目な酒好き。かなり秋田県よりの人間だ。
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