【第2章・秘密の庭で】

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~広場~   カノン 「サトシ君、優勝おめでとう!」    カノンは優勝者に送られるメダルである、アルトマーレグラスを嬉しそうに見つめているサトシに祝福の言葉を言った。   サトシ 「あぁ、ありがとうカノン。――それにしても、スカイのやつ遅いなぁ」   カノン 「サトシ君のピカチュウを助けたっていう?」   サトシ 「そう、さっき言ったやつ。レースが終わったら会うって約束し――「おーい!」」    サトシの声は何者かの叫び声でさえぎられてしまった。すると、声がした方から蒼い髪の少年が走ってくるのが見えた。   ピカチュウ 「ピカピー!」    ピカチュウはサトシを見るとすぐに飛びつき、腕の中で嬉しそうに頬を擦りつけた。   スカイ 「遅くなってごめん!」    スカイは荒くなった息を整えながら言った。その隣にはカノンと同じ顔をした、赤い髪の少女がいた。
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