【第3章・護神祭】

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 そうサトシが疑問に思うのも当然。心のしずくはアルトマーレを守っている宝石で、なくてはならない大切な物なのだ。護神達に感謝するためのお祭りだからといっても、公の場に堂々と出すのはいけない事だろう。 ボンゴレ 「心配せんでも良いよサトシ君、あれはお祭り用に作られたレプリカなんじゃ。ここにいる全員それを知っておる」 サトシ 「そうか、なら安心ですね」 スカイ 「昔からずっとですか?」 ボンゴレ 「そのとおり。昔の人々が心のしずくを人工的に作れないかと研究したのじゃ。結果は失敗じゃったらしいが、以来それをお祭りの神具として代々使っておる」 スカイ、サトシ 「そうなんだ……」「へぇ~」  ラティアスが祭壇に供え物を置き終わると、ステージ上に登場していた神父さんが護神達への感謝の気持ちを込めた言葉を言った。   神父 「街と街に住む我々やポケモン達を、いつも温かく見守って下さる護神達よ……。我々はあなた方とその魂達を祭り、この場でその感謝の意を示します。そしてその思いを込めた品物を捧げます。……どうかこれからも我々を見守って下さい」  神父さんの言葉に合わせて、心のしずくを祭壇に置いた。  ……すると、同時に青い光が溢れ出した。
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