【プロローグ】

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  ~秘密の庭~    ラティアスは変わり果てたラティオス――心のしずくを見つめていた。その黄色い瞳からは自然と涙が溢れてくる。   ラティアス 『お兄ちゃん……』    溢れた涙は水滴になって落ちた。零れ落ちた涙の一つが心のしずくを濡らした。ラティアスの涙に反応したのか、心のしずくは淡く光り始める。           ―泣くな、ラティアス……―           ―俺はいつもお前のそばにいる!だから泣くな……―           ラティアス 『……お兄ちゃん?!』    ラティアスはラティオスの声が聞こえた気がした。心のしずくを見たが、すでに光は消えていた。   ラティアス 『ありがと、お兄ちゃん……』    ラティアスが微笑むと心のしずくが光った気がした。     .
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