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???
「どけって言ったのが聞こえなかったのかい?」
「そこにいる、お兄ちゃんお兄ちゃんってうるさい小娘が泣きついてるポケモンを助けてやるって言ってんのよ!」
サトシ
「本当か?」
謎の人物の言葉に従い脇にどくが警戒こそは解かない。イマイチ信用できないのだ。
しかしスカイの様子が心配なので、とりあえず見てもらう事にした。
???
「あぁ……薬の効き目が切れたのか。――さ、起きなスカイ」
スカイ
『……う……僕は一体……』
ようやくスカイは目を覚ました。そして辺りを確認するように、ゆっくりと体を起こす。
サトシ
「スカイ!大丈夫か!?」
スカイ
『僕、何で……』
???
「スカイ、アンタ相変わらず寝坊助だねぇ……」
スカイは、ため息をつき呆れたように言う???を見て目を丸く見開いた。
スカイ
『……もしかして、リコリス?』
リコリスと呼ばれた???は、ここで始めて微笑みを浮かべた。
リコリス
「元気にしてたかい?スカイ……」
リコリスの穏やかな表情を見てもサトシは警戒を解こうとはしない。カノンとラティアスも同様だった。
サトシ
「おいリコリス!薬の効き目が切れたって、一体どういう事だ!?」
ラティアス
『何でスカイ君がお兄ちゃんと瓜二つなの!?』
カノン
「スカイ君の事に詳しいのはなぜなのよ!?」
次々と質問をしてくるサトシ達を見て思わずため息をつくリコリス。まるで、「うるさいガキ達だ」といわんばかりだ。
リコリス
「アンタ達さぁ……一気にたくさん質問しないでよ。答えるの大変じゃないか……」
「今からスカイと出会った時の話をする。それをアンタ達からされた質問の答えにするから、それで我慢しな──良いね?スカイ……」
スカイ
『うん、いつかはわかる事だから……』
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