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しばらくすると、何者かの気配がした。ラティアスはその方向を見ると、赤い髪の少女――カノンが立っていた。
ラティアス
『あれ、カノンどうしたの?』
カノン
「ラティアス、もうすぐお祭りよ。元気出して?」
ラティアス
『うん……』
カノンは悲しげな表情を浮かべたラティアスを見て、何か思いついたように言った。
カノン
「あっ、そうだラティアス。今、手紙を出して来たところなの!」
ラティアス
『手紙?』
不思議そうに首を傾げるラティアスに、カノンは微笑んだ。
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