【第1章・三つ巴の戦い】

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   ポケモンマスターを目指すサトシは、水の都アルトマーレに来ていた。いつも共に旅をしてきたカスミとタケシは、急用でジムリーダーとしての仕事があるため来ることができなかった。そのため、今回はサトシ一人だ。  年に一度行われるお祭り「護神祭(マモリガミマツリ)」で「水上レース護神杯(マモリガミハイ)」が行われようとしていた。サトシはそれに出場し、橋からカノンが応援している。   カノン 「サトシ君、頑張ってー!」    サトシはカノンの応援を聞くと、軽く手を振った。そして、ワニノコとピカチュウに励ましの声をかける。   サトシ 「よしっ、ピカチュウ・ワニノコ今回は絶対優勝するぞ!」   ピカチュウ 「ピッカ!」   ワニノコ 「ワニャ!」    ピカチュウとワニノコは気合いを入れるように返事をした。そんなサトシ達に声をかける人物がいた。前回の水上レース護神杯優勝者、ロッシだ。ロッシとサトシ達(ここにはいないがタケシとカスミも)は、以前アルトマーレに来た時に知り合い親しい中になっている。 ロッシ 「やぁサトシ、久しぶり。今回はサトシだけかい?」 サトシ 「ロッシさん、久しぶりですね!今回は皆、急用ができたらしくて……」 ロッシ 「……そうか、それは残念だ。そういえばサトシも護神杯に出場するのか?」 サトシ 「もちろんです!今回は負けませんよ!?」 ロッシ 「俺も負ける気はないぜ。今回は手強い相手が多いらしいから油断するなよ?――それじゃ俺は失礼するよ、サトシ達も頑張れよ」 サトシ 「はい!」
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