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「夢、彼氏と別れたんだって?」
「あんなに好きだって言ってたのにねぇ……」
学校に行くと、学校中とは言い過ぎかもしれないが、何故かみんな知っていた。
おそらく本人が言いふらしているのだろう。
「あぁ、別に新しい恋してるから平気だよん!」
夢はテンション高めに答えた。
「早っ!」
「えっ、つかどんな人!?」
びっくりしていたが、やはり新しい恋についてみんな気になるらしい。
(グッバイ古い恋!)
そんな事を考えながら昨日の出来事について話していた。
「なんか運命っぽくない?」
夢は目をキラキラさせる。
「夢見てんじゃねぇよ!」
「私を見てどうする!」
「違う、違う」
そんなくだらない会話をしていると、マナーモードにしていた携帯が震える。
携帯を確認してみると、一通のメールが届いていた。
「朔さんからだ!」
夢はメールを見る。
From:黒崎朔
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今日、学校の終わった後
ヒマでしたら会いませんか?
よければ学校まで迎えに行きます
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「きゃっ!デートだぁ!」
夢は嬉しそうに返事を返す。
答えはもちろんOKだ。
こうして2人はまた会うことになった。
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