恋心

3/7
前へ
/57ページ
次へ
「夢、彼氏と別れたんだって?」 「あんなに好きだって言ってたのにねぇ……」 学校に行くと、学校中とは言い過ぎかもしれないが、何故かみんな知っていた。 おそらく本人が言いふらしているのだろう。 「あぁ、別に新しい恋してるから平気だよん!」 夢はテンション高めに答えた。 「早っ!」 「えっ、つかどんな人!?」 びっくりしていたが、やはり新しい恋についてみんな気になるらしい。 (グッバイ古い恋!) そんな事を考えながら昨日の出来事について話していた。 「なんか運命っぽくない?」 夢は目をキラキラさせる。 「夢見てんじゃねぇよ!」 「私を見てどうする!」 「違う、違う」 そんなくだらない会話をしていると、マナーモードにしていた携帯が震える。 携帯を確認してみると、一通のメールが届いていた。 「朔さんからだ!」 夢はメールを見る。 From:黒崎朔 ――――――――――――――― 今日、学校の終わった後 ヒマでしたら会いませんか? よければ学校まで迎えに行きます ――――――――――――――― 「きゃっ!デートだぁ!」 夢は嬉しそうに返事を返す。 答えはもちろんOKだ。 こうして2人はまた会うことになった。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

140人が本棚に入れています
本棚に追加