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『ゆっくりご飯でも食べに行こう』
同じ職場の仲良し友達のサチとヒトミが誘ってくれた
食欲はまだまだなかったユリだったけど、行くことにした
三人でいると、いつもよりは食べれた
『今から彼に電話しぃや』
そんな友達の言葉にはうなづけなかった
リストカットした傷口を見て
『まだ治ってないやん!こんな深い傷、ナートしやなアカンやろ〰 病院行かなアカンよ』
二人は口を揃えて言ってくれた
食事を終え、ヒトミは帰った
『まだ帰らんなら、どっか行く? 彼んとこに行ってみよ!』
とサチ…
「ホンマに?たぶん女が来てるよ」
『とりあえず行ってみようや』
そんなサチの言葉が内心嬉しかった
ずっと一人で苦しかったから…
すべて一人で抱えてたから…
サチとヒトミの気持ちが嬉しかった
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