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そうやったんや…やっぱり私が邪魔で別れて、宮城の女を呼ぶために姉さんにお金まで借りて、引っ越しまでしたんだ
スーッと血の気が引いていくのを感じた
ユリは冷静にサチに電話をしていた
今思えば、冷静だったら、寝ているのをわかっているサチに電話なんかしないんだろう
だけど、その時のユリはあくまで自分は冷静だと思っていた
「サチ、寝てたやろ?ごめん…」
『ん?いいよ、どうしたん?』
「宮城の女が来てる!また勝也の車、探しにきたら、勝也の駐車スペースらしきとこに宮城ナンバーの車があって、その前に勝也の車が停まってるねん」
『え〰っ!ホンマに?なんでさっきに見付けてくれんかったんよ!ユリさん大丈夫?どうするん?そのまま帰るん?それでいいん?』
サチはユリの気持をひとつひとつ聞いていった
『とりあえず電話してみぃよ』
ユリはサチに言われ勝也に電話…
出ない…
ユリは車を降り勝也の車に近付いた
車の中で電話が光っているのを見付けた
ユリは空っぽの状態だったからか、半分笑って今日は帰るとサチに答えていた
『ユリさんがそれでいいならいいけど、まぁ、どの棟かもわからないしね、とりあえず、その車のナンバーだけ控えとき!』
そう言われ、ユリは車のナンバーをサチに伝えて控えてもらった
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