38人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
中学三年生、ちょうど周りの目が気になる時期である、どうしていいのか分からない正彦に庄之助が言った。
「ずっとこの調子でな、少し様子をみようかとおもっとる。」
「そうですか‥。」
「葉子には辛い思いさせてきとるから、少しのわがままくらいは聞いてやらんとな。」
「はい。」
「いままで、ありがとな、また行く気になったらお願い出来るかな?」
「はい、もちろんです。」
「ありがとう‥、‥そろそろ行かんと遅刻してしまうな。」
「あ、はい、それじゃぁいってきます。」
「いってらっしゃい。」
そう言って庄之助は正彦を学校へと送り出した。
最初のコメントを投稿しよう!