1章

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中学三年生、ちょうど周りの目が気になる時期である、どうしていいのか分からない正彦に庄之助が言った。 「ずっとこの調子でな、少し様子をみようかとおもっとる。」 「そうですか‥。」 「葉子には辛い思いさせてきとるから、少しのわがままくらいは聞いてやらんとな。」 「はい。」 「いままで、ありがとな、また行く気になったらお願い出来るかな?」 「はい、もちろんです。」 「ありがとう‥、‥そろそろ行かんと遅刻してしまうな。」 「あ、はい、それじゃぁいってきます。」 「いってらっしゃい。」 そう言って庄之助は正彦を学校へと送り出した。
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