3章

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葉子はベッドに横になっている、少し離れた所からソードが葉子を見ている。 彼女を見ていると不思議と胸が締め付けられる、まるで生きていた時のようだ。 「胸が締め付けられる、不思議な感覚だ‥。」 ポロッと出た独り言だった。 「え!誰!?」 葉子が慌てて起き上がる。 「え?」 ソードは辺りを見回した、葉子が自分の言葉に反応するはずがない、誰か来たのだろうか。 「あなたは?いつからそこに?」 もう一度辺りを見回したが、病室には葉子とソード以外は見当たらない、間違いなくソードへと発せられた言葉である。 「私の姿が見えるのですか?」 「何を言ってるの、見えてるわよ、貴方ずっとそこにいた?」 「え?いえ、その‥。」 姿が見える事に驚きを隠せない。 「ふふっ、おかしな人。」
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