3章

7/12

38人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「あの、私は‥‥、」 ソードは言葉に詰まった、自分が死神だと名乗るにはまだ早すぎる、しかし姿を見られた以上は正直に話すしかない。 「私はソードと言います。」 「ソードさん?変わったお名前ね。」 「貴方は桜庭葉子さんですね?」 「ええ。」 少しわざとらしいがソードは続けた。 「私は貴方を迎えに来た者です。」 「迎えに?あの世からかしら?」 「はい、私は死神です。」 「死神‥、そうですか‥。」 「驚かないのですね。」 「もちろん驚いているわ。」 「そうは見えませんが‥‥。」 葉子の落ち着き様にソードが反対に戸惑っている、死神だとなのり迎えに来たと言うと大抵は馬鹿にされるか、怒鳴られると聞かされていたからである。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加