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「あの、私は‥‥、」
ソードは言葉に詰まった、自分が死神だと名乗るにはまだ早すぎる、しかし姿を見られた以上は正直に話すしかない。
「私はソードと言います。」
「ソードさん?変わったお名前ね。」
「貴方は桜庭葉子さんですね?」
「ええ。」
少しわざとらしいがソードは続けた。
「私は貴方を迎えに来た者です。」
「迎えに?あの世からかしら?」
「はい、私は死神です。」
「死神‥、そうですか‥。」
「驚かないのですね。」
「もちろん驚いているわ。」
「そうは見えませんが‥‥。」
葉子の落ち着き様にソードが反対に戸惑っている、死神だとなのり迎えに来たと言うと大抵は馬鹿にされるか、怒鳴られると聞かされていたからである。
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