1章

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清々しい朝だ、雀が鳴いている、ちょうど通勤、通学の時間のようだ。 「葉子ちゃ~ん、学校行こう!」 元気な少年の声が聞こえる、それに答えるように呼び掛けた家から、中年の男性が出て来た。 「おはよう、正彦くん。」 「おじさん、おはようございます。」 「ちょっとまってくれな。」 「はい。」 そう言うと男はもう一度家に入った、そして少ししてから少女を乗せた車椅子を押しながら出て来た。
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