4章

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天界にあるビルの一室。 ソードがスレイブに報告書を提出している、それを読んだスレイブは一瞬目を見開き驚いたが、すぐ冷静になりソードに問い掛けた。 「そうですか、見られてしまったのですか。」 「はい、理由はわかりません。」 ソードは本当に分からないと言う顔をしている。 「理由は恐らく、彼女が死亡時期を勝手に早めようとしているのでしょう。」 「え?どういうことですか?」 「彼女は死ぬ気なのかもしれません。」 「自殺ですか‥‥。」 「人間は死期が近付くにつれ、私達に近い存在へと変化していきます、その課程で私達が見えるという現象が起こるのです。」 「でもこのノートには、彼女は二十二日に死ぬ事に。」 「それはあくまで死ぬ予定の日であって、自殺する人間の事は分からないのですよ、自殺者は自分の意思で命を絶つのですから。」
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