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「怖くないのですか?」
「ええ、もう覚悟は出来ていたもの。」
葉子は窓から遠くを見た。
「覚悟……、やはり貴女は……。」
「え?」
「覚悟と言うのは自殺する事ですか?」
「え!どうして?」
「先ほど言いましたよね、死期の近付いた人間にしか私達は見えないと。」
「ええ。」
「貴女の死ぬ予定日は二十二日です、本来ならまだ私の姿は見えていないはずです。」
「つまり?」
「つまり、貴女は何時死んでもおかしくはない状態にいると言う事です。」
「そう…。」
「まだ自殺する気ですか?」
「分からない…、気持は早く楽になりたいと思ってる…、でも…。」
「でも…?」
「私には死ぬ事さえ出来ないの、窓はあるのにそこまでいけないし、他にも色々考えたけど…。」
「葉子さん…。」
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