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車椅子の少女の名前は桜庭葉子、車椅子を押している男は、葉子の父の桜庭庄之助である。
そして、葉子を向かえに来たこの少年は葉子の幼馴染みである、名は谷山正彦、蓮山小学校に通う小学六年生である。
「おはよう、葉子ちゃん。」
「おはよう‥‥。」
葉子に元気がない、朝だからまだ眠たいのか、それとも学校が嫌なのか。
「これ、もっと元気よく挨拶せんか。」
庄之助に言われて、葉子は少しだけ元気よく。
「おはよう。」
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