1章

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車椅子の少女の名前は桜庭葉子、車椅子を押している男は、葉子の父の桜庭庄之助である。 そして、葉子を向かえに来たこの少年は葉子の幼馴染みである、名は谷山正彦、蓮山小学校に通う小学六年生である。 「おはよう、葉子ちゃん。」 「おはよう‥‥。」 葉子に元気がない、朝だからまだ眠たいのか、それとも学校が嫌なのか。 「これ、もっと元気よく挨拶せんか。」 庄之助に言われて、葉子は少しだけ元気よく。 「おはよう。」
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