4章

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「どのみちそんなに残された時間はないのよね?」 「ええ、残り十四日です。」 葉子は少しうつむき考え込んだ。 「病気で死ぬか、自殺するか、どっちが綺麗に死ねるかしら?」 「死に綺麗など無いと思います。」 葉子は微笑みながら。 「冷たいのね。」 「自殺してしまうと、生まれ変わる事が出来なくなってしまいます。」 「生まれ変わりか……、もし生まれ変われたら、今度は病気に侵されず、普通の女の子として生きられるかしら…。」 「それは……、保障しかねます。」 「そこは嘘でも、きっと大丈夫ですって言って欲しかったわね。」 「す、すいません…。」
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