4章

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「そうなの?お付き合いしたり、結婚したりとかはしないの?」 「最近は、恋仲になるなど人間の真似事をする死神もいますが、本来死神は結婚もしなければ恋もしません、そして寿命も無いのです。」 「死なないの?」 「私達は元々人間なのです、一度死んで死神となりました。」 「え!そうなんだ!」 「はい、でも与えられた以上の力や、行ってはいけないと決められている行動を起こした場合、私達は消えてしまうらしいです。」 「らしい?」 「あ、聞いた話しなので。」 「そう、つまり私達が自殺するようなものなのね。」 「そうですね。」 「そっか、恋もしないのか、寂しいわね……、って私が言うのもなんだけど。」 葉子は寂しく笑って見せた。
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