4章

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「葉子さんは、恋はしなかったのですか?」 「え?ふふ、したわよ。」 「どんな人でしたか。」 「ええ~?!そうねぇ中学生の頃だったかしら、幼馴染みの男の子に、ああ、懐かしいなぁ~。」 「へぇ~。」 「まぁ、それ以外はずっとベッドの上だったから……。」 「そうですか…、その人とは?」 「中学三年の時に急に入院したから……、暫くはお見舞いに来てくれていたけど、自然にお見舞いの回数も減っていってそのまま……、それからはずっと会っていないわ。」 「会いたいですか?」 「今……?…いいえ、もう十年もたっているもの、正直会うのが怖いわ十年よ……。」 「そうですか……。」
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