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「禁書は今ここに?」
「はい。」
ソードは隠し持っていた黒い本をスレイブに手渡した。
「こんなものを使わせたら私の責任問題です。」
「一度だけで構いませんお願いします。」
「そう言う訳には…。」
ソードの必死の形相にスレイブは気おされた。
(そこまで彼女の為に……。)
「わかりました…、許可します。」
「先輩!ありがとございます!」
「ただし、使用は一度だけですよ、何度も使用出来るものじゃありません、貴方の身体がもたないはずです。」
「わかりました。」
「しっかりと、彼女の願いを。」
「はい。」
「それが魂を救う事になるのなら。」
「はい、きっと。」
そして、翌日七月九日。
ソードは禁書を持って葉子の病室へと向かった。
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