6章

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葉子とソードの前には先ほどとは全く違った景色が広がっていた。 「ここは…?」 葉子には覚えの無い場所のようだ、近くに大きな建物が見える、葉子はその建物には見覚えがあった、葉子の通っていた中学校である。 「身体が…、重い?」 「え?だ、大丈夫?」 「平気です、それよりうまくこれましたか?あれから三年後に。」 「分からないわ、あそこに見えるのは中学校だと思うの、でもこの場所は知らないし。」 「おかしいな、時期だけをずらしたはずなのに……、ん?あれは?」 葉子達がいたのは中学校の通学路の一つだった、ちょうど下校の時間らしく制服に身を包んだ沢山の生徒達が帰路についていた、その中に独り下校する谷山正彦の姿があった。
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