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「お姉さんは大丈夫でしたか?」
「え?ええ…。」
「そうですか、よかった、じゃぁ気をつけて。」
正彦は葉子の記憶通りの優しい青少年と言った感じだった、再び帰路につく正彦を葉子は呼び止めた。
「待って!正彦君」
「え?」
正彦は、初めて見掛けたはずの女性に自分の名前を呼ばれて少し驚いた。
「どうして僕の名前を…?」
「嬉しい、私の事見えるのね、声も聞こえるのね。」
「え?え?」
「あ、ゴメンなさい急に変な事言ってしまって。」
「いえ…。」
「私はね、貴方の事よ~く知ってるのよ。」
「すいません、僕はお姉さんの事全然覚えてないです…。」
「ふふ、それは無理もないわよ。」
「え?」
「ねぇ、よかったらあそこの公園で少しお話してもらえないかしら?」
葉子は少し先に見える公園を指差した。
「え?……ええ、少しなら構いませんよ。」
「よかった!」
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