1章

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葉子の家から小学校へは歩いて四十五分と言ったところである、他愛も無い話をしながら学校へと向かった。 しかし、話すのは正彦ばかり、葉子は相槌をうつだけであった。 「どうしたの?体調が悪いなら戻ろうか?」 正彦はいつもに増しておとなしい葉子が少し心配になった。 「違うの、正彦君に謝りたくて。」 「謝る?」 「ただ幼馴染みってだけで、毎日こんな事‥‥。」 「どうしたの急に?ほらもうすぐ学校だよ。」 「うん‥‥。」 正彦は葉子の言いたい事がよくわからなかった、正彦にとっては当たり前の事をしているだけなのだから。
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