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「これは…、さっき転んじゃって、へへ…。」
「そうなの大丈夫?怪我は無い?」
「平気です、平気です、大した事ないですから。」
「そうならいいんだけど…。」
正彦は何かを必死に隠している様に見えた。
「あの!やぱり僕もう行かなくちゃ!」
「え!そうなの…。」
「あ……、すいません…。」
「いいのよ、いいのよ、無理に誘ってゴメンね。」
「いえ…。」
正彦は立ち上がり公園の出口に向かった、
が、振り返り葉子に聞いた。
「あの、葉子ちゃんは元気ですか?」
「え?ええ。」
「そっか、よかった。」
そう言って出口に向かう正彦に葉子が。
「よかったら明日も合えないかな?」
「え?」
「迷惑かしら、貴方の事や葉子ちゃんの事色々聞きたいんだけど。」
「明日…、わかりました、明日。」
「ありがとう。」
「いえ、ではさようなら。」
「さようなら。」
正彦は明日は無理だといった反応だったが、OKを貰えたので葉子はとても嬉しかった、正彦の様子のおかしさに気付けなかった。
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