6章

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「これは…、さっき転んじゃって、へへ…。」 「そうなの大丈夫?怪我は無い?」 「平気です、平気です、大した事ないですから。」 「そうならいいんだけど…。」 正彦は何かを必死に隠している様に見えた。 「あの!やぱり僕もう行かなくちゃ!」 「え!そうなの…。」 「あ……、すいません…。」 「いいのよ、いいのよ、無理に誘ってゴメンね。」 「いえ…。」 正彦は立ち上がり公園の出口に向かった、 が、振り返り葉子に聞いた。 「あの、葉子ちゃんは元気ですか?」 「え?ええ。」 「そっか、よかった。」 そう言って出口に向かう正彦に葉子が。 「よかったら明日も合えないかな?」 「え?」 「迷惑かしら、貴方の事や葉子ちゃんの事色々聞きたいんだけど。」 「明日…、わかりました、明日。」 「ありがとう。」 「いえ、ではさようなら。」 「さようなら。」 正彦は明日は無理だといった反応だったが、OKを貰えたので葉子はとても嬉しかった、正彦の様子のおかしさに気付けなかった。
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